歩き遍路の効能4 生活面

今回はへんろの効能のその4:生活面についてです。
歩き野宿へんろをすると生活一般に関してどんなご利益があるんでしょうか

  • 高いモノでなく安いモノでの使いこなせば事足りる
  • 安くてい〜モノがどこで手に入るかがわかる
  • 必要以上のモノ(贅沢品)は要らなくなる
  • 自分に何が必要かがわかる
  • 生活がどんどんシンプルになる
  • 慣れてくると食事が少なくなってくる
  • 今までの生活がいかに贅沢だったかわかる
  • 生活スタイル、ペースがスローになる

といったことが挙げられます。

安いモノでの使いこなす

世の中は不景気とは言ってもお金があるところにあるよ〜で
金持ちの間では見栄の張り合いからでしょうか
高級な贅沢品である宝石や高級車などを見せびらかす人がいますね。

また、限定品とか希少なモノにはコレクターが集まってどんどん
値が上がります。

歩きへんろをしているとそんな浮世の事は興味が薄れてしまいます。
ただただ今の歩きに集中するだけです。
歩きへんろをする間はそんな高級品はほとんど必要ありません
というか却って邪魔なだけです。
(へんろでの高級品といえばテントが5,6万円するとか
 寝袋が2,3万円するとかいった位でしょう)

荷物と言えば自分が背負えるものだけですので無駄なモノは積めません。
だから自分に本当に必要なモノやこれだけは無くてはならないモノなどと
いった品々しか持てません。

なので高くて使えるものは当たり前ですが、いかに安くて使い物に
なるかが重要
になってきます。
ありがたいことにほとんどのモノは最近の¥100均一などで売っている小物で
十分事が足りてしまいます。

上に書いたテントや寝袋などは安物では困るときもありますが
台風や大雨に見舞われない時などはそちらのモノでも十分使えます。

お金があるから高いモノは買えますが安いモノでも十分使用に耐えうる
モノが今では沢山出回っています。それをいろいろ工夫して使いこなす
方が面白いし、知恵も増えます。それに節約できるのでその分
他のところ(例えば食事などに贅沢)に使うことができます。

安くてい〜モノがどこで手に入るかがわかる

昔の¥100ショップで売っているものはただ安いだけのバッタモンが 多くありました。
が、今はかなり様変わりしているよ〜で一般商店で売られているものでも
中には¥100ショップで買えちゃうときもあります。

四国でも¥100ショップはところどころありますが
一部の商品はそこのお店にしか売っていないものもあります。

その話をへんろ中にいろんな方から聞いて情報を収集したりして
どこにどんな便利グッズが売っているか知ることができます。

そこにしかないモノは間が悪いと売りきれになっている時もありますが
やっとの思いで手に入れた時はいくら価格が安くても嬉しいですね。
勿論、大事に使います。

へんろをしているとホントにいろんな方がいますので
どこでそんなもん見つけたんですか?っていうグッズを持っている人も中にはいます。
その入手場所を聞き出すのにいろいろお話しているうちに
ちょっとした面白い話も聞けたりするのでただの雑談ですが
その中にもいろいろためになる話もあるので楽しいですね。

贅沢品は要らなくなる

1.にも書きましたが歩きへんろをしている間は贅沢品やブランド品、
高級品は必要ありません

荷物は背中に背負える分しか持って行けないのでそんなものはへんろの間は
使う必要がありません。

もし、そのようなモノを持ちながら歩いていたら真っ先に目を付けられて
襲われるか、捕られるかされてしまいます。

そんな人には今まで会ったことはありませんが、
歩きへんろはかなりいろんな道具を酷使したりいろんな道を歩くので
モノを落したり無くしたり壊したりする場合もあります。

なのでもし見栄だけでそんなものを持って行くという方が
居られましたら辞めたほうが無難です。

または高級品だけでなく、遊び品やおもちゃ類などもそれだけかさばって
重くなるので持って行かない方がい〜でしょう!!

自分に何が必要かがわかる

普段の生活ではいろいろ衝動買いをしたり、安いからといって勢いで買ってしまって
後で後悔してしまうことが多々あると思います。

だけど歩きへんろをするとその中でもこれ以上要らないというモノがいろいろ
見えてきます。

慣れないと少ない荷物でも重く感じてしまうので微妙なモノは置いて行くのが賢明です。
余計なモノを持って行っても途中で重くなって捨てたくなっても
最悪不法投棄にでもしないといけない場合になりかねませんので
ある程度の日数が経過して「これ、全然使ってないな〜」というものが
あれば今後も恐らく使う予定はありませんのでとっとと送ってしまいましょう。

そのまま荷物を軽くするのも一つの選択肢ですが
その空いたスペースにホントに大事な予備の食料や非常食を入れて
不足の事態に対応できるようにしておきましょう。

とにかく、一番困るのは食料と水ですからそれをいかに確保できるかを
常に頭に入れておきましょう!!
特に最近西日本は夏前後に渇水傾向にありますから湧き水なんかも涸れてしまっている
場所もでてきますので注意しておきましょう。

生活がどんどんシンプルになる

上の話とほとんど同じかもしれませんが、何が必要なのかがわかって
きますからその分、モノも減ってきますのでどんどん余計なものが
なくなってきます、そ〜すると気持ちの上でもどんどん余計なモノが
削げ落ちていく
よ〜に感じてくると思います。

そ〜なってくると自分でも気付かないうちにかなりシンプルな生活を
送っている状態
になっていきます。

歩きへんろでする基本的なことは

 起きる → 準備する → 歩く → お参りする → 食べる →
 休む → 探す → (洗う) → 仕度する → 寝る

などなどです。
普段の生活での「仕事をする」をするが遍路での「歩く」と「お参りする」に当たります。
歩きへんろの場合は一日歩きっぱなしなので体がくたくたになります。
この疲れは仕事のストレスとは全然違いますので体力的にはしんどいでしょうが
精神的にはとても心地良いと感じるでしょう!!

この疲れがあるので夜になると一人の場合は何もすることがないので
次の日の為に寝てしまいます(というか勝手に眠くなります)。

そのため、余計なことを一切しなくなりますので
夜更かしなどをしなくなります。
また次の日の目的や予定がはっきりしているので明日の仕事のことで
不安を感じてしまうような気持ちを抱く必要がありません。

なので歩き慣れてくると逆に自分がどれだけ一日で歩けるか挑戦的に
なってくる方もいます。

しかも歩いているので贅肉なども絞れてきて体自身もかなり楽に
なってくるでしょう!!

ということでいろんな面でシンプルになるのでかなりへんろが楽に
感じて来まして終わり頃になるとすっかり郷愁モードに入る人も居ます、
特に香川に入るあたりで大体あと一週間前後で終わるのだということが
わかりますので途中で知り合った仲間なんかと寂しい気持ちになると
思います。

慣れてくると食事が少なくなってくる

普段の生活は美味しいからという理由もあるでしょうが
ストレスから来る理由で食べ過ぎていると思われます。

歩きへんろをしていてある程度精神的に落ち着いてくると
そんなに一日の間でたらふく食べなくても十分歩けるようになります。
特に荷物が軽い方なんかは一日おにぎり数個で十分だという方もいました。

体も毎日規則正しく一日を送るよ〜になるので栄養のエネルギー効率も
よくなるので便も少なく
なってきます。

山に入れば空気も都会に比べて美味しいと感じてくると思いますし
食物以外からもいろいろ体が良くなる物質を摂取していると思いますので
かなり体の中も浄化されてくるんではないでしょうか。

当然、一日を目一杯体を使って歩かれた方は晩飯をとても美味しく
食べれるでしょう。

わたくしは2周目は晩飯を自炊にしましたので鍋で炊飯を
していました。おかずが手に入らない日などは数日続けて
ご飯にふりかけという日がありましたが次の日になって
特にふらふらになったという経験はありませんでした。

へんろをしている全員ではないでしょうが
いろいろシンプルになってくると体も楽な方向に変わってくるのでしょうね。

今までの生活がいかに贅沢だったかわかる

これは歩きへんろをして毎日を送っていて今までの生活を振り返って思うことです。

普段の生活では車であちこち行けます。多少、時間はがかかりますが
歩きに比べたら遠いところでも何の気無しにす〜っと行けますね。
歩いてみてはじめて車のありがたみや贅沢さを実感できると思います。

自分が一日歩いた行程を車で行ってみるとあっという間に走破してしまいます。
車の行動範囲からみると人間の足で行ける範囲なんてちょっとしかないんですね。
普通の生活に戻ったときにもし車が無くなってたらって考えたら
ある意味とても怖いですね。

また毎日、風呂や洗濯ができるということもとても贅沢に感じると思います。
歩く範囲は頑張っても50kmくらいですからその範囲で目指す施設が
無ければ次の日に延期になるわけです。

悩むのが昼間にその施設に着いた時です。
洗濯は休憩も兼ねられますからい〜んですが、風呂の場合はホント悩みどころです。
何日も入っていない場合でこの先もココしかないという時はもう
その日はそこで辞めて近場に野宿できるところを探して
入ってしまうのが賢明でしょう。

そ〜でない時でも昼間からの風呂はとても贅沢な感じがして更に
気持ちがい〜ので入りたいと思うでしょう。
でもそのまま入ってしまうとさっぱりしたあとにまた出発して汗を
かくのでもったいない気もしますが毎日入れるわけではないので
たまには気持ちに負けて入るのもい〜かと思います。

こんな風にいつも日常では風呂や洗濯などを考えたことはありません
でしたからそんなことを考えてる自分に吃驚してしまいます。
それとそんな当たり前のことを贅沢に思える自分が好きになりました。

生活スタイル、ペースがスローになる

車社会の生活からちょっと離れて歩いて行動するわけですから
なんどもい〜ますがそれなりに制限がでてきます。
道や距離がわかっていても車のよ〜にアクセルを踏めば直ぐに行ける
なんてことはありませんからある意味大変です。

ただ、そのとにかく急ぐ社会、スピード社会から離れて世の中を
見てみるとかなり皆さん無理をしているなと感じて
しまいます。
(全員じゃないんでしょうが...... ^_^;)

そんな一般人の方から見ると「歩きへんろなんかして何怠けてる」
なんて声が聞こえてきそ〜ですが、わたくし自身はど〜も車のスピード感には
違和感があるので歩きの感覚の方が心地良く感じられました。
(最近では車を利用する機会が増えましたのでだいぶそのスピードにも
 慣れてきましたが......、やっぱり苦手です。 (>_<;

近頃はスローライフを目指す人が少なからず増えているよ〜ですので
その感触を試したいなら歩きへんろでも十分体感できます。

毎日することはわかっていますしルートも大体決まっていますから
何をするで悩む必要も無いし、道の途中で会った方といろいろお話を
して更に気持ちが晴れてくる場合もあります。

どっぷり車社会に浸かっている方で何か違和感を感じている方は
少しの行程でも歩いてへんろをしてみたらその違和感が少しは解消
されるんではないでしょうか!!

ということで今週もいろいろ見てきました。
歩いて周るということで制限は増えるよ〜に見えますが
その制限を受け入れるとそれはそれで楽しめるよ〜になってきます。
その感じが少しでも実感できれば、実生活でも多少は楽になるんでは
ないでしょうか

投稿情報 : 2005/07/11

カテゴリー


四国遍路リング 登録サイト一覧 次のサイト 前のサイト 登録 ランダム
アクセスカウンター

Powered by Movable Type 4.28-ja

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス