歩き遍路の効能1 精神面

今回から何回かにわけて、へんろの効能等々につきまして
お話しさせていただきます。

効能とは申しましても人それぞれの目的が違いますので
ここで述べるのはあくまでもわたくしの体験した事を振り返っての事です。
なのでご参考にしていただければなと思います。

今週はその壱として「精神面」についてのお話しをしたいと思います。

歩き慣れていないとかなり辛いぞ!!

ほとんどのへんろさんはいきなり四国に来てしまいます
わたくしも面倒なことは嫌いなので、荷物だけはある程度準備しましたが、
このメルマガでも紹介した体力、脚力作りはしていきませんでした。
(そのせいで四国に行ってもっと鍛えておけば良かったと
後悔しながら歩いたわけです。 (>_<;

わたくしと同様に、本やネットでいろいろ情報を集めてくる方は多いですが
実際に行って見るとかなりしんどく感じました。

四国は9月と言えど残暑が厳しくとにかく暑かったですね。
そのため、はじめの頃はのどが渇きまくって1日に缶ジュース10本以上は
飲んでいました。
(はじめはこれに結構お金を使っていました!!)

わたくしの場合は遍路をするまでは四国にはほとんど縁が無かったので
とりあえず、行けばなんとかなるとどっかのサイトに書いてあったのを頼りに
していましたがやっぱり一日目から路頭に迷ってしまいました。

野宿できるとは書いてありましたが、どこぞで寝れるという情報までは
持っていなかった
ので一日目から困ってしまったわけです。
一日目は勝手にですがお寺の境内で寝てしまいました。

でもこれには理由がありまして、88箇所のお寺は17時になると
納経所というところが閉まります。
ここがお寺の受付となる窓口ですが、それが閉まってしまうので
ど〜にもこ〜にもなりません。電話をしてもお寺によっては全く
相手にしてくれませんので、困ってしまいました。

仕方が無いのでお寺から誰か出てくるまで暫く待っていましたが
いっこうに出てくる気配がありませんでした。
その内暗くなってしまったのでど〜しよ〜もなくなり
怒られるまでか見つかるまではそこで寝ることにしたというわけです。

寝ることはこんな感じでしたが、
体力が予想以上になかったことにはショックを受けました。
特に足は一日目からかなり疲れてしまいまして
二日目にして水膨れができてしまい、暑さも加わり休憩をかなり取りながら
足の裏の痛みを堪えて納経時間に間に合うように歩いていました。

ということで何度も言っていますが「体力がないな」と感じている方は
ある程度出発前に鍛えてからにした方が後悔しなくて済みます。
痛い思いをしなくて快適に歩けます。そ〜すれば精神的には楽になりますよ

孤独感、恐怖感に打ち克て!!

はじめは野宿に困ったと書きましたが、
キャンプなどは大勢ではしたことがありましたが
自分一人だけというのは全くありませんでした。

なので、一人野宿は慣れるまではとてもとても怖かったですね
特に記念すべき一日目からお寺での野宿になってしまいましたので
一般の方が持っているお寺のイメージ

  お寺 → お墓がいっぱいある → 幽霊が出る → 怖い

といったものがありましたから当然怖くて寝れるわけがありませんでした。
その日は運の悪い事に風が強くて境内がガタガタ五月蝿くて
その怖い雰囲気が一層引き立ってきてしまい、寝袋を頭からかぶり
強引に寝ようと思いましたが、時間が早すぎて全然寝付けませんでした。
しかも、やっと寝付いたと思ったら野犬だかお寺の犬だかに
吠えられて吃驚して起きてしまいました。
時計を見たらまだ20時だったので「まだこんな時間かよ〜」っ
ていう感じで暫くぼけ〜っとしていました。

その後は、目が覚めてしまって暇で暇でど〜しよ〜もなかったので
知り合いに電話なんかをしてしまいました。
「なんて事はじめちゃったんだろ〜」なんてことをい〜ながら
電話してましたが、このままでは帰れませんでしたので
「じゃ、また電話するわ」と強がりをい〜ながらまた一人の暗い淋しい
現実の世界に戻ったわけです。

ホームシックになったわけではありませんでしたが、
やっぱり淋しかったですね

結局、一日目は気付いたら寝ていまして幽霊も見ずに済みました。

途中で会った方に「みんなと歩くのもい〜けどできれば一人で歩きな」
と言われました。
でもなんだかんだで一人で歩いたのは全工程50日のうち10日前後
だけでした。

1周目では一人歩きがなかなかできなかったので2周目はなるべく一人で
歩こうと思って敢えて、遠回りや荷物を重くしてゆっくり歩いたわけです。

これからへんろに行かれる方の中で一人旅の経験が無い方は
結構、慣れるまでこちらの面でもきついかなと思いましたね。

慣れてくればいろいろ見えてくる!!

そんなこんなで運のい〜ことに二日目にして待望のへんろ仲間ができまして
淋しいという気持ちはなくなりました。

その後はいろんな場所で野宿したので特に野宿へんろの目から見ると
むしろお寺で寝るのは非常に安全で静かで寝心地がい〜とこ
だと
思えるよ〜になってきました。
(一部のお寺ではそれでも怖かったですけどね (>_<;

前半は急ぐことに頭がありましたが、それにもあまりこだわらなくなり
それなりにいろいろ見て周ろうと思うようになりました。
その頃の気持ちはへんろはこれで終わりにしようとおもっていましので
それならせっかくなのでということで歩きながら下ばかり見ずに
へんろを楽しめるようになりました。

またへんろ仲間も増えましたので彼らと連絡を取る事も非常に楽しいものに
なりましたし、お互い励みになったと思います。

途中であわやのリタイヤかと思える位の痛みが走った時は
自分ではど〜しよ〜もなかったのでへんろ仲間に電話して
慰めてもらいました。

そんな、彼らにはホントに感謝が今でも絶えませんね!!

終わる頃にはすっかり歩き野郎に!!

そんなこんなで香川県に入って終わることになると
へんろ仲間も出揃った感じでメンバーの雰囲気も「もうすぐ終わりか〜」
といったお疲れモードになってきました。

もう、終わり間近の頃になると野宿もどこででも寝れるようになりましたし、
歩くしんどさも全然ありません
でした。
とにかくただ歩くのが楽しくて仕方がありませんでしたね!!
それで一日終わってメンバーでその日を振り返って
「あ〜でもね〜、こ〜でもね〜」という話をしてお互いに労をねぎらって
いました。

気が付いてみると、あそこにも東屋があって寝れるだの、今日は調子が
い〜から30km歩くかみたいな感じで最後までなんとか歩ききりまして、
最後は盛大に88番前の東屋で鍋パーティーをしたわけです。

次の日には皆さんそれぞれお別れになるわけですが、
悲しいというよりもまた逢いましょうっていう感じでわかれましたので
淋しくはありませんでしたね。

終わって一ヵ月後にかなり早い同窓会をしましたから
その後はそのメンバーでわたくしの勝手でメーリングリストなんかも
立ち上げまして現在のへんろ部ができあがりました。

といった感じでへんろでいろいろ経験しましたので
かなり精神的には強くなった
かなとは思います。

わたしの場合はとにかくいろいろあったけど、その内慣れてしまって
ど〜も無くなったという感じです。

全てを克服したわけではありませんがへんろで貴重な体験をしたおかげで
ずいぶん、自信がついたことは確かです
ね。
へんろでこれからの生き方の考え方も変わりましたしね

全ての方にへんろが有効にはたらくかはわかりませんが
何か、一歩抜け切れない気持ちがあるなら歩き野宿へんろをして
自分を鍛えてみてはいかがでしょうか??

投稿情報 : 2005/06/19

カテゴリー


四国遍路リング 登録サイト一覧 次のサイト 前のサイト 登録 ランダム
アクセスカウンター

Powered by Movable Type 4.28-ja

クリエイティブ・コモンズ・ライセンス