歩き遍路心得10 遍路中、調子に乗って恩を仇で返さない
歩き遍路をしていますと、いろいろな方からお世話になることがあります。
ちょっとした道案内から、休憩や一泊のお世話まで多岐に渡ります。
が、ここで困ったことが起こる場合があるわけです。
ここでは、そんなことについて書いてみましたので、歩いている間に
ちゃんとしているかと常に自分をチェックしながら歩き遍路をしてください!
歩き遍路中に勘違いを起こさないように気をつける
歩き遍路をしていますと、日頃自分が大した人間でないと思っていても、
歩き遍路になった瞬間から、大した人間だと思えてしまいます。
そうすると、どういったことが起こるかといえば、勘違いが始まるわけです。
つまり、遍路になった瞬間から、遍路好きな方や歩き遍路に尊敬の眼差しを向けてくる方から
いろいろと親切にされるので、自分が偉くなってしまったと思い込むわけです。
人間、褒められるのは嬉しいことなのですが、自分でこれといって何もしていないのに、
人から褒められると、どこかでおかしくなってしまいます。
勘違いをしたまま、歩き遍路を続けていると、お接待などが当たり前になってしまい、
お接待がない日は、なんだか損をしてしまった気持ちになったりすることがあるわけです。
そんなことでは、歩き遍路はダメですから常に自分の気持ちをリセットしてください。
自分でよくわからない場合は、周りの遍路さんの立ち居振る舞いを見て、
自分もよろしくないことをしていないかをチェックしてください!
そうすれば、まずいことであれば、すぐに気がついて、直せるようになります。
歩き遍路中に起きたよかったことは、あまり吹聴しない!
歩き遍路になって歩いているだけで、周りから声がかかる場合があります。
そうすると大抵、お接待をいただくことが多いですから、ありがたいわけです。
そして、たまに、「休憩どうぞとか!」や「一泊どうぞ!」とか言われてしまう事が
あったりするわけです。
でも、お接待などは、歩き遍路さん全員に行われることではありませんので、
どうしても、話の中で自慢したくなったりとか、同じような遍路さんに、
あそこに行ってみればと、つい紹介してしまいたくなるわけです。
そこが大問題になるわけです。
現在、歩き遍路は減ってきているとはいえ、多い時期には、そこそこの人数に出会います。
個人で歩いている方でも、10人前後とすれ違うことがあったりするわけです。
そうして、知り合った遍路さんに、前にお世話になった方などの話をすると、
どうしても、教えてほしいということになったりするわけです。
そこで気をつけないといけないのは、そういったことは自分に縁があって起こったことだと
自覚することと、相手のお宅に見知らぬ人がやってきたり、連絡してきたりしたら、
困るということです。ここのところを理解して、話す時に気をつけてください!
歩き遍路中に教えてもいいと言われても、あまり教えない
最近では、かなり減ってはきていますが、遍路をしていると、
善根宿とか、接待所と呼ばれている場所を耳にするかと思います。
中には、新しくはじめられた方もいて、人を呼びたいという方もいたりして、
紹介してほしいという場合もあるわけです。
でも、時期や社会の世相に反映して、歩き遍路さんの数は変化しますので、
多い時期や年もあれば少ない時もあるわけです。
最近では、歩き遍路は年に1万人前後と言われています。
その中でも、春と秋に集中しますので、多い時期になると、
そういった場所では対処しきれないことがありますので、
人に教える時は気をつけてください。
もし、連絡先を聞いているのであれば、多い時期であれば、
紹介するときに問い合わせをして、大丈夫か了承を得てから紹介してください!
歩き遍路の状況も、変化が激しいところもありますので、
人に紹介する場合は、気をつけてください!
少し時間があくと、雰囲気が変わっていたり、最悪なくなってしまっていることも
多々ありますので、そういったことも考慮しておいてください!
歩き遍路では、「公」と「個」の感覚が曖昧になることがありますので、
道中では、いろいろ気をつけないといけないことがあるわけです。
上にも書きましたが、道中で自分が受けた良かったことを人に教えて、
皆さんが、そこに殺到したら、大変なことになります。
自分が受けた行為ですが、それを自分も知らない遍路さんにまで広がってしまうと、
お世話する方の負担が大変ですので、気をつけないといけません。
ですので、歩き遍路になった自分が受けたことと、遍路を支えていただいている社会との
微妙な関わり方を少し考えながら歩いてください!
イメージしやすいのは、もし自分がされても大丈夫かということを考えれば、
理解しやすいかと思いますので、道中で知り合ったとの話をするときは、
常にそういった配慮を心がけてください!
歩き遍路をしている方の中には、いろんな人がいるということを自覚して、
自分に親切にしてくださった方に、後々迷惑がかからないように気をつけてください!
投稿情報 : 2010/03/25

