手押し車遍路の特徴

歩き遍路の中には、もの凄い荷物をこさえている方がいたりします。
そういった遍路さんの荷物の量は背負える範囲ではありませんので、あるものを使っています。
それが、いわゆる手押し車です。
ここでは、そんな手押し車遍路さんについて書いてみたいと思います。

手押し車遍路さんの荷物は桁違い!

歩き遍路さんによって背負える荷物の量は変わりますが、
手押し車遍路さんの場合は、基本的に背負えない量の荷物を運んでいます
ので、
軽くても3、40kgはあったりします。
(わたくしの場合は歩き遍路でしたが、無茶してマックス35kg背負っていました。
普通の方は15kg前後だと思います。)
また、手押し車の仕様は人によってさまざまですが、かなりの量を積めますので、
手押し車遍路さんの多くは、ほぼ家財道具を積んでいるわけです。
(一般の遍路さんが持っていけないバッテリーや調理道具などです。)

遍路さんの中には、ご年配の方や足腰が弱くなっている方もいますから、
皆さん背負って歩けるわけではありませんので、こういったタイヤ付きの荷台を使って
歩き遍路をするわけです。
ただ、どの遍路さんも、はじめから重かったわけではなく、
便利な手押し車にしてから荷物の量が増えていったとのことでした。

手押し車遍路さんと一緒にいると!

基本的に、手押し車遍路さんは野宿メインですから、東屋などに泊まります。
野宿ですので、どんな場所でも快適に泊まれるように小道具がたくさん積み込んであります。

いわゆる家財道具を積んでいますから、野宿道具だけでなく、
およそ遍路には相応しくない道具を携帯していたりするわけです。
人によりますが、深鍋などを持っている遍路さんは、煮込み料理とか、
鍋を振る舞っていただいたりします。

中には、およそ歩き遍路には相応しくない、とんでもないものがあります。
例えば、携帯テレビです。今でいうワンセグではなく、昔の小型のテレビを
持って歩いている方がいました。(その方だけですが....)
手押し遍路さんは、基本的に遍路が長い方ですので、暇つぶし用の小道具が
豊富
なわけです。

手押し車遍路さんの苦労は!

手押し車遍路さんは、荷物が尋常ではありませんので、坂道がとても大変です。
荷物の重さが、自分の体重以上ある遍路さんもいたりします。
上り坂が大変なのは当たり前ですが、特に手押し車遍路さんが大変なのは下り坂です。
角度が急だと、荷物に体が持っていかれることもあるそうです。
ですから、あまりに急な道の場合は、坂の下に荷物を置いて行って体一つで
お寺に行くことも多々あるそうです。
体調がすぐれないと、遥拝で済ませて先に進まれることもあったりします。

手押し車遍路さんの場合は、山道は登れませんから、坂道と同じように、
下の民家に荷物を預けるかして荷物を置いていくか、なだらかな舗装(車)ルートがあれば、
かなりの遠回りを覚悟で迂回しないといけません。
置いていく場合は、盗まれるのを覚悟で、貴重品だけ持って上がることになるわけです。
ですから、遍路になってどうしても山道を歩きたい方は、背負える荷物だけにして、
遍路に来て
ください。

基本的に手押し車遍路さんは、遍路に行ったきりの方が多いので、
話してみると、遍路ネタがとても豊富で、聞いていて面白いと思います。
中には、信じられないことも聞かされると思いますが、ほどほどに聞いてください。
また、手押し車遍路さんは年配の方がほとんどですので、何かお悩みがあれば、
聞いてみて
ください。
それと、お酒臭い方は、ご注意ください!

投稿情報 : 2010/04/27

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