しょくぎょうへんろ 【 職業遍路 】
これはへんろ関係の仕事をしている人という意味ではなく
へんろをしながら生きている人をさします。
どんな理由で?
職業へんろと呼ばれているほとんどの方はなんらかの事情がある方です。
- 帰る家がなくなってしまった(あるいは家族や身寄りがいない)
- 帰ってこなくてもい〜と家族から絶縁された
- 借金などを踏み倒してそれから逃げている
- 犯罪を起こして逃げている
- 自暴自棄になって自殺願望があるけれど死ぬに死に切れない人
以上のよ〜な方以外には、いわゆるホームレスと呼ばれている人も混じっています。
そんな方々はへんろのお接待などの噂を聞いてへんろさえしていれば
食うには困らないということで四国に来てへんろ装束をまとって歩いています。
ですから、その事を知っている人はわざわざ四国に来てへんろの格好をしながら仕事を
しないでお坊さんのやっている「托鉢行」を真似てお寺の門前や個々のお宅を
まわってお経をあげて何がしかのモノをいただいたり、もしくは人の集まる繁華街や
スーパーなどの前で立っていたりしてそこで一日お経をあげていたりします。
そこに信心深い方やへんろ好きな方からお布施をいただいて生活をしています。
四国の方はとりあえずへんろはへんろとしてひとくくりで見ますからへんろの格好を
していれば人間の中身や目的がどんなものであれ区別なくお接待をしてくれます。
四国ではへんろ、特に「歩きへんろ」に対して非常に好意的に扱う方がいます。
(最近では特定の地域ではへんろは全く相手にされていないところも
あります。例を挙げれば、道を聞いても無視されるとかです。)
それを逆手にとってそれを収入源や飯の種にしていると言うわけです。
生計はど〜やって?
収入とい〜ますか稼ぎと言われているものは上にも書きました、
いわゆる「托鉢」と言われている方法でお寺の門前とかスーパーなどの前に立って
お経をあげてお金や食べ物を入れてもらってそれを元にして生活をしています。
今では、境内での托鉢は霊場会の方から全面的に禁止にされています。
お寺に行くと張り紙がしてありますのでご覧になれると思います。
そんな感じで一日の生活費だけを手に入れて毎日を送っているよ〜です。
人によりますが、多い時は一日立っていれば1万弱入るという場合もあったそ〜です。
楽じゃないのか?
で、そんな方々といろいろ話してみましたところ、
「結構、楽に見えるかもしれないけどこれがこれできついですよ!」
と聞かされました。
ですが、2周目の時に何回も会いましたからやっぱり楽なんでしょうね。
職業へんろの方は軒並み1日¥1000も使っていませんから
1万円もあれば1週間はゆ〜に暮らせてしまいます。辞められないのもわかりますね。
嫌味ない〜方になってしまいますが、四国に来てへんろの格好をすれば
犯罪者だろ〜が、詐欺師だろ〜が、ホームレスだろ〜がパッと見は全然わかりません。
人のい〜方にはどの方も立派なへんろに見えますから
自分の差し上げたお金やモノがど〜使われているかわかりません。
たまにいただきものでも特に興味が無いものだったり
邪魔なものは平気で捨てていってしまう方もいます。
それとすぐに人にあげたり最悪は売ったりしています。
その事実を知った時にはお接待をした方はどんな風に思うんでしょうか??
わたくしならへんろにはも〜何もしなくなると思いますね......
以上が簡単な説明になります。
ほとんどの方が俗世間からリタイアしてイジケテいますがごく一部の方は
そんな悲しい境遇の中にも非常に前向きに生きている方もいますので、
いわゆる偏見の目では見ないで下さい。
いろいろ書いてきましたが、自分が実際に会った方をご自分の目で評価なり
判断していただければと思います。
投稿情報 : 2005/11/20

