歩き遍路で絶対必要な金剛杖
とにかく四国を歩く方ならどれを置いても「これだけは絶対持って行きませう!!」
っていう位、遍路、特に歩き遍路さんにはなくてはならないモノです。
大袈裟かもしれませんがこの杖のおかげであなたの命が救われることもあると思いますよ。
わたしはこの杖のおかげで少なくとも3度は命拾いをしました。
(そんな危ないとこに、はじめから行かなきゃい〜んですけどね (^_^;)
ということでここでは金剛杖のことについて解説したいと思います。
きっとのあなたの金剛杖が"ただの棒から旅の友&命の杖に変わりますよ!!"
以下へんろでの杖の用途と役割を挙げてみますと
- 金剛杖はお大師さんの分身なんです。
- 金剛杖は大切な3本目の足になるんです。
- 金剛杖はもしあなたが死んじゃった時の墓標にもなるんです。
- 金剛杖は遍路の目印なんです。
となります。
杖はお大師さんの分身
売っている金剛杖には大抵「同行二人」とか「南無大師遍照金剛」って書いてあります。
(般若心経が書いてあるのもあります)。
これは舗装道で一人淋しい道やきつい山道を歩いている時などなど
どんな時でも空海さんと一緒に周っているんだっていう気持ち
(一体感と安心感)を得られるというものです。
またガイドブック等にも書いてありますが
金剛杖は空海さんの分身として扱われますので
以下のようにするのがへんろの常識となっています。
- 一日歩き終わったらまずは自分がゆっくりする前に杖を洗う
→ これは杖自体が空海さんですから杖の先は足に当たるわけです。
そこを自分より先に洗うことで空海さんに感謝とねぎらいを掛けると
いうことになるわけです。
また民宿に泊まった時に洗うのを忘れていると
信心深いおかみさんなんかには怒られることありますのでご注意下さい - テントで寝る時は外に置かずに脇に置いて寝る
→ 暗示と言われればそれまでなんですが
「その日襲われませんように」ということで中に入れて寝ていました。 - 杖の先は刃物で削らない
→ お大師さんの足なので擦り減ってきてもナイフなどでけずっては
いけないと怒られたことがありました。
削りたいときは硬い場所でなすり付けて落とせと言われました。 - 橋の上では杖をつかない
→ 十夜ヶ橋の伝説から来ています。
これは橋の下で寝ている空海さんを起こさないようという話です。
3本目の足
これはお分かりの通り登山などで使う時と同じです。
へんろ道(特に難所に至る山道)はきつい箇所もあるので
その時の踏ん張り棒や足を滑らせた時のつっかえ棒の役割も果たしてもらえます。
あと平地で歩くときはリズム良く「カツンッ、カツンッ」と杖を
付いていると気持ち良くなって来ます。
力を入れて突いて歩いていると少なからず擦り減ります。
タッチャマンの杖は20cm以上減っていました。ちなみにわたくしは10cm弱減っていました。
へんろの墓標代わり
大抵売っている杖の上には被せ物があります。
その被せ物を外すと位牌みたいに梵字が書いてあります。
へんろさんがもし行き倒れて死んでたらその杖を墓標代わりにするからです。
今では滅多に野垂れ死にする人はいないでしょうが電話も無い、車も無い、
道が整備されていない昔は良くあったんでしょうね、その名残りで今もある訳です。
地元の古老の方は杖の被せ物を取って歩いてるへんろさんを見ると
「あの人死んで歩いとる」っていう人も居ました。
へんろの目印代わり
野宿する場所を決めた時などにそこから買出しや散歩に行く事があります
その時に重たい荷物を置いて行く場合にはその脇に杖(+菅笠)を
立てておくと(テントを広げてる場合は前に杖を立てて置いておく)
その人は「へんろさん」なんだと認知して戴けるので
地元の方に余計な不安を抱かれずに済みますしこちらも余計な詮索を
受けなくて済みます。
また盗まれないようにするためのお守り代わりになると思います。
(わたくしの場合は一度も盗られるようなことはありませんでした。)
以上簡単に杖のご利益と用途を挙げて来ました。
へんろをして行くとタダの"木の棒"が
"旅の最強のお供&お守りの「お杖さん」"に変わります。
歩いてればあなたにもそれが実感できるんではないかと思います!!
また「杖は結願寺で奉納して帰りませう」と良く言われますが
わたくしの場合は愛着もある大事な"お守り"になってしまったので
奉納できませんでした、今は自宅に持って帰って大切にしています。
でも、ある人に言わせればその杖を奉納しないといつまでもへんろのままなんじゃないの?
と言われました。実際はど〜なんでしょうかねぇ〜...
ということで杖のありがたみと必要性がお分かりいただけたでしょうか
なにはともあれ是非"杖"だけはお持ち下さい!!
売店などでも買わなくても身近に頑丈な木があればそれでも十分ですよ!!
金剛杖
○ 金剛杖
歩き遍路に行くなら、この金剛杖を忘れてはいけません!!
この杖を持っていたおかげで、何度ピンチを救われたかわかりません。多げさかもしれませんが、これがないと死んでいたかもしれません。
○ 金剛杖カバー
カバーはなくても大丈夫のようですが、金剛杖は遍路さんの卒塔婆の役目も兼ねていますので、上の梵字はあまり見せない方がいいと言う方もいます。
わたくしは、何も知りませんでしたので、カバー付きを購入しました。それとカバーのところを持って歩くと、遍路途中で破れてしまうことがあるので気をつけましょ〜!
投稿情報 : 2005/03/18



